House Panda(ハウスパンダ)ってどんな仮想通貨? ~東京ミートアップに参加してみた話~
どうも、凡ギツネ(花粉症)です。
今回はぼくが今注目している仮想通貨、House Panda(ハウスパンダ)を紹介します。
2/12(祝月)に、東京・有楽町でハウスパンダのミートアップに参加してきましたので、その時の内容なんぞも絡めてまとめております。
House Panda(ハウスパンダ)って何?
ハウスパンダで「スーパーコンピュータ」を使えるようになる
ざっくり言っちゃうと、「個人や中小企業のような資本の無い人たちでもスーパーコンピュータを使えるようにして、いろいろ役立てちゃおうぜ」というプロジェクトです。
ICOで集めたお金でスパコンを買って、それをみんなが使えるマーケットを作る。
スパコンを利用するためにはハウスパンダトークン(HPT)での支払いが必要になるので、トークンの需要は計り知れない。
という……、ぶっちゃけその程度の理解しかしていない状態でミートアップに参加いたしました(申し訳ございません)。
実際にミートアップに参加してみて分かったのは、ハウスパンダはもっと規模の大きな、かつ現実的なビジョンを持っているということです。
その内容を、以下に書いていこうと思います。
現在はAirDropを開催中
この先のハウスパンダの説明はちょっと長くなっちゃうので、その前にAirDropのご紹介だけ。
ハウスパンダは現時点(18/3/25)でまだICOすら始まっておらず、予定では18/5月末までには完了とのことです。
なので今できることは、AirDropに参加して無料でHPTをちょこっともらうことくらいでしょうか。
①↑このテレグラムのリンクをクリック
②テレグラム内のHODL2 botに飛ぶので、「-Join us at http://t.me/housepandaico」の部分のリンクをクリック
③ハウスパンダのグループに飛ぶので、そこで「/claim@hodl2bot」と入力
これでAirDropが受け取れるはずです。
あと、ハウスパンダのAirDropはラインからも行うことができます。
こちらも流れは同じで、上記リンク→HODL2→「/start」を送信→「House Panda ICO」というライングループに飛んだら、そこで「/claim」と入力します。
両方とも、もらえるトークン量は1~2HPT程度です。
ICOでは1HPT=1ドル程度になるとのことなので、両方登録して約300円相当ですね。
今は少額ですが、いずれ高騰する可能性は十分にあるので、どうせ無料だしもらっといて損はないと思います。
ハウスパンダ ミートアップの内容
本題
さて、ようやく本題です。
以下は実際のミートアップでの話の構成に沿って、箇条書きで完結に記していきます。
スーパーコンピュータの有用性
- ここ最近のバズワードといえば、「ビッグデータ」と「AI」
- 扱っているデータ量は膨大に増えており、それを高速で送信する技術も進歩している
- アルファ碁やGoogle翻訳に代表されるように、AIの技術も目覚ましい進歩を遂げている
- そうした現代において、スーパーコンピュータ(定義:その時代の最新技術が投入された最高クラスの性能の計算機)は今後ますます活躍するだろうし、需要は尽きないと考えられる
従来のスーパーコンピュータの問題点
- スパコンの性能を競うTOP500で上位にランクインしているものは、公共事業として運用されているものばかり(National~と名前が付くもの)
- 従来のスパコンは膨大な建設コストがかかる(日本の"京"を例にすると、総開発・建設費1120億円)
- 膨大な電力を使用するため、ランニングコストもかかる("京"の場合、電気代が約524万円/日)
- 利用料金も高額なため、せっかく性能の優れたスパコンを所有しているのに利用できる人/企業が限られている
- 開発競争が激しく、莫大なコストをかけて開発しても2~3年で時代遅れの性能になってしまう
↑スパコン性能TOP500のうち、上位5位まで。確かにNational~と名の付くものが占めており、民間の参入には高い壁があることが窺える。
これからのスーパーコンピュータ
- GPU(Graphics Processing Unit)の利用により、安くて速いスパコンが登場してきている
- GPUとは、ざっくり言うと、単純かつ膨大な量のデータを短時間で処理することに長けた装置のこと(画像・映像の処理が得意)
- スパコンのエネルギー消費効率の良さを競うGREEN500で、上位に名を連ねるのはGPUが搭載されているものばかり
- 性能競争はさらに激化が見込まれるものの、従来に比べてコストも安いため、適切なサイクルでスパコンのモジュールを更新していけば、常に最新の性能を維持することが可能
↑GREEN500のうち上位5位まで。4/5を日本のスパコンが占めていることに驚き。
ハウスパンダのやりたいこと
- ハウスパンダはICOで集めた資金で、1台あたり$149,000のスパコンを220台購入する計画である。
- スパコンの演算能力を活用して、不動産・株式・仮想通貨の2~3年先の価格を計算・予想する。その情報を投資家向けに月額制で販売する(最低価格で月額$99程度を想定。情報量・内容に応じて金額は高く設定される)。
- スパコンは常に価格予想に使われているわけではないので、余力で仮想通貨のマイニングも行う。仮に、予定されているスパコンの性能で最もマイニング収益性に特化させた場合、イーサリアムで月あたり約$164,000のマイニングが可能である(とはいえこれは、ハウスパンダが行う他の事業による収益と比較すると、大したことはない金額である)。
- ハウスパンダ自身がスパコンを有することに加えて、他のスパコンを有する事業者を取り込むハウスパンダ・マーケットプレイスを構築する。
- 事業者は自身のスパコンを使用してそれぞれ独自の方向性のアプリケーションを開発しており、それをマーケットプレイス内の他の事業者が使用することも可能となってくる。その際の使用料の支払いにはHPT(ハウスパンダトークン)が用いられることになる。
- さらに、スパコンを所有していない事業者あるいは個人であっても、HPTを支払うことでマーケットプレイス内の余力のあるスパコンを利用することが可能となる。これは、従来の莫大な初期費用およびランニングコストがかかるスパコンを利用できなかった中小企業や個人にとっては革新的な仕組みであり、需要は計り知れない。
- ハウスパンダはマーケットプレイス内での取引の20%を手数料として獲得し、その資金をもってスパコンのモジュールを最新のものに更新・拡張する。これにより常に上位20位以内の性能を維持することが可能となる。
- また、どんなに優れたビジョンを持ったプロジェクトでも、世間に認知されなければ普及しない。そのために広告は非常に重要となってくる。
- ハウスパンダはVICE Mediaに強い人脈を持っており、安価な広告料で一般に浸透させる見込みが立っている。※VICE Media は、世界35カ国以上に支部を有するデジタルメディア会社。動画コンテンツに強みを持つ。
- スパコンの設置・稼働は香港で行うことを想定している。これは電気代の観点よりも、アジア市場の成長性と税金関連の優位性に重点を置いた判断である。ただし、ヨーロッパの各国政府ともより良い条件を求めて助成金等の各種交渉は継続しているので、現時点では香港で確定というわけではない。
- ソフトウェアの開発者は欧州で採用する予定。いくつかの大学と良好な関係にあり、人材を調達できる見込みがある(一つにはスイスの大学がある、と言っていたが、詳細は不明)
- ハードウェアの開発に関しては、NVIDIAとの提携によってクリアできる問題なので、ハウスパンダ側で人材を調達する必要性はない(NVIDIAについては後述)。
……といった内容になります。
上記は、ミートアップでの説明およびハウスパンダのファウンダーであるSarunasさんへの質問・解答の内容をまとめたものです。
Sarunasさん曰く、「スパコンを購入して運用するだけでも十分な収益を見込めるが、どうせならマーケットプレイスを構築して手数料収入を得られるようにしよう。そのためには先駆者になることが何より重要で、スピード重視でマーケットを構築してしまわなければならない」だそうです。
確かにその通りだと思います。
実際のスパコンを運用して稼ぐ、という点がまず現実的でイメージしやすい。
それだけでも十分に利益が出るが、かつ市場を構築してしまえば、中身が充実すればするほど、規模が大きくなればなるほど、収益が増加する。
そういう2段構えの戦略なんですね。
今回のミートアップやエコノミーペーパーを読んでいても、他の仮想通貨でよく紹介されているような「仮想通貨そのものの特徴・強み」だとか、「スパコンを用いてできる具体的なプロジェクト」とかって、ほとんど紹介されていません。
せいぜいが仮想通貨のマイニングとか、市場の予測とか、その程度。
これらは他の仮想通貨のプロジェクトでも似たようなのがありますから、ぶっちゃけハウスパンダの強みにはなりきれていないと思います。
やはりハウスパンダの最大の強みは、「スパコンを民間企業や個人が広く一般的に利用することができるマーケットの構築」にあるようです。
NVIDIAとの提携?
ツイッターなどでは、ハウスパンダがNVIDIAの支援を受けているというウワサを見かけます。
半導体やGPUで有名な、世界的大企業であるNVIDIAと提携できているのであれば、これほど心強い後ろ盾はありませんよね。
……ですが、現時点では、NVIDIAとの提携関係は無いそうです。
現時点で事実として確認できたことは、NVIDIA Inception Program に登録されているということのみになります。
NVIDIA Inception Program とは、AIやデータサイエンスで産業に革命を起こすスタートアップ企業の成長をNVIDIAが応援しますよ、というもの。
メリットとして一番大きいのは、NVIDIAの最新GPU等を一般より半年早く利用できる、という点です。
このプログラムに登録されているスタートアップ企業はハウスパンダ以外にもたくさんありますので(全世界で約1,300社、日本国内でも70社ほど)、現時点ではそこまで抜きん出た優位性を持っているわけではないかな、という印象です。
NVIDIA Inception Program の説明は以下のページより。
NVIDIA、AI分野の新興企業を支援するプログラムでディープラーニング・イノベーションをスーパーチャージ|NVIDIA
ただし、ICOで多額の資金を集めることに成功すれば、ハウスパンダの可能性をNVIDIAに認められることになり、提携できるとSarunasさんは言っていました。
NVIDIAと提携できれば、NVIDIA製のGPUを搭載した高性能スパコンを安価に大量に購入することが可能となり、ハウスパンダのプロジェクトが一気に前進すること間違いなしです。
今後に期待ですね。
直近のロードマップ
今後の直近におけるロードマップをエコノミーペーパーより抜粋します。
1. プレセールおよびICO – 2018年2月末/3月
2. ICO終了から1ヶ月以内にNVIDIAへ発注
3. ハードウェア納品から1ヶ月以内に最初の仮想通貨マイニングによる収益の発生
4. ICO終了から6ヶ月以内に処理能力マーケットプレイスとマーケットプレイスアプリのベータ版ローンチ
5. ICO終了から3ヶ月以内にメディアフォーマットのプロダクション開始、およびICO終了から6ヶ月以内にディストリビューションの開始
これだけ見ると、ものすごくタイムリーに展開していく予定みたいですね。
特にICO終了から1ヶ月以内のNVIDIAへの発注というのがすごいと思います。
これだけタイムリーに動けるのにも理由があって、最初に発注するハードウェアはとりあえず数台程度の予定とのことです。
1台あたり$149,000のスパコンを220台購入すると上述しましたが、最初は数台の発注に抑えて、調整・最適化を図った後に追加発注という流れになるようです。
<3/25追記>
プライベートセールはすでに開始されているみたいですが、最低投資金額が10万ドルからなのでとても手が出ません…(´・ω・`)
ファウンダーのSarunasさんがテレグラム上で、「5月末までにはプライベートセール、プレセール、ICOをやるよ」と発言していたので、若干スケジュールが遅れているみたいですね。
もうしばらく待ちが続きそうです。
ICOのHPT(ハウスパンダトークン)の価格は?
ICOに参加するにあたって誰もが気になるHPTの価格についてですが、エコノミーペーパーの情報をいくつか抜粋して推理してみます。
【概要】
HPT総供給量:1億
ICO配布分:3,325万(+最大で50万がプレセールに、25万がエアドロップに分配)
ICO後保有量(15ヶ月以上):6,600万、うち1,500万が創設者に帰属
ICOソフトキャップ:2,400万USD
ICOハードキャップ:4,500万USD
1. 初めの 900万USD + 5 % ボーナス(450,000 HPT)
2. 次の 800万USD + 10% ボーナス(800,000 HPT)
3. 次の 700万USD + 15% ボーナス(1,050,000 HPT;2,400万USDのソフトキャップ到達)→世界ランキング17位のスーパーコンピュータ購入可能
4. 次の 600万USD + 20% ボーナス(1,200,000 HPT)→11位
5. 次の 500万USD + 25% ボーナス(1,250,000 HPT)→10位
6. 次の 400万USD + 30% ボーナス(1,200,000 HPT)→9位
7. 次の 300万USD + 35% ボーナス(1,050,000 HPT)→7位
8. 次の 200万USD + 40% ボーナス(800,000 HPT)→5位
9. 最後の 100万USD + 45% ボーナス(450,000 HPT)→3位
上記のボーナス報酬の大小順は参考のためであり、上記のまま、その逆順、あるいはその他の方式を採ることがあり得る。
2,500万 + 8,250,000 のボーナストークンの合計が3,325万トークンとなる。総ICO配布量は、最大75万枚のエアドロップおよびプレセール配布量を含め、最大で3,400万トークン(総発行量の34%)となる。
上記からはっきり分かるのは、ICOで集める最低目標金額は2,400万ドル、最大目標金額は4,500万ドルということ。
そしてその金額に対して発行するHPTの最大量は3,325万HPTということですね。
ちなみに各フェーズの右に書かれている順位は、これだけのお金を集められれば世界ランキングでこの順位に相当する性能のスパコンを購入できるんだぜ、というものです。
第3フェーズをクリアできれば2,400万ドルを集めてソフトキャップ達成となり、このお金で世界ランキング17位相当の性能のスパコンを購入できると試算しています。その後、次のフェーズをクリアするごとに購入可能なスパコンの性能が上がっていくということですね。
で、これを表にまとめると以下のようになります。
なーんかおかしいぞ……\(^o^)/
ボーナストークンの金額とパーセンテージから計算すると、ICO期間中のハウスパンダトークンの価格は一律で1HPT=1ドルということになりそう。
でも一律1ドルだと、2,500万ドル集めちゃった時点で、ICOでのトークン発行上限に達しちゃうよね…。
表を見るとわかるように、ハードキャップの4,500万ドルとボーナストークン量の最大量8,250,000HPTには第9フェーズで到達するのに、発行トークンの最大量2,500万HPTは第4フェーズで超えちゃうっていう。
2,500万という数字は、ソフトキャップの2,400万ドルとは近いので、現実的に集められる金額はこのくらいだと想定しているのか……?
んで実際にもっと集まりそうだったら、HPTの価格に傾斜をつける対応……?
もしくは、ボーナス報酬の大小順は参考のためとあるので、実際のICOの際には変更されて、バランスをとるつもりなのか……?
ごめんなさいよくわかりません(´・ω・`)
ハウスパンダの日本チームの方がこのブログを覗いてくれたみたいで(ありがとございます!)、トークン価格についての補足を頂きました。
やはりICOでは1HPT=1ドルで固定ですが、それとは別で主に大口の投資家向けに、ハードキャップに到達するためのセールを行う予定みたいです。
詳細は不明なので、またアナウンスがあるかもしれません。
が、大口なぞ……。ぼくには縁のないことなので考えるのをやめますww
まとめ
ハウスパンダがミートアップで強調していたのは、次の3点です。
①ハウスパンダ自身がスパコンを所有し、不動産価格の未来予想などを行い、利益をあげる。
②ハウスパンダ・マーケットプレイスを構築し、中小企業や個人が参入できる大きなスパコン市場展開することによって、莫大な手数料収益をあげられる。
③一般に広く認知してもらうための広告手段(VICE Media)を持っている。
特に③は強く押していましたね。それだけ広告を重要視しているということなのでしょう。
ミートアップのスライド資料の中で、「仮想通貨は使われてナンボ! 使われるものが生き残る!」という文言がありました。
これは本当にその通りだと思います。
そして使われるためには、大衆に広く知ってもらうための広告が重要であるということを、まだICOすら始まっていない現時点で強く押していました。
また、「スパコン市場で使われる通貨」として用途が確立されていることも大きな強みだと思います。
そして、そのスパコン市場そのものをハウスパンダが構築していくということこそが最大の強みとなっています。
市場に参入する人や企業が増えるほどにHPTの価値は上がり、手数料収益も上がる。そのビジョンがはっきりとイメージできますからね。
ファウンダーのSarunasさんに「なぜHouse Pandaという名前なんですか?」と質問があったときに、彼は「パンダは怠け者だ」と答えていました。笑
つまり、ハウスパンダの恩恵を受ける人たちは、お金を稼ぐのはスーパーコンピュータに任せちゃって、家でぐうたらしていればいいんだよ、という意味を込めた名前ということです。
そんな未来が待っていたら……いいなあ。
興味がわいた人は、テレグラムのハウスパンダ日本部屋に登録することをおすすめします。
有志の日本チームの方が尽力して下さっており、最新情報の日本語まとめなどが掲載されています。
なんとエコノミーペーパーやファウンダーへのQ&Aまでも日本語訳されたものが掲載されています!!ほんと感謝です。
登録はこちら↓↓
以上、House Panda(ハウスパンダ)の紹介でした。
(^□-□)ノシ